錆園 -サビノソノ-

海外での旅の風景、日本各地の炭鉱跡や古い風景を写真に収め公開しています。Webサイトはこちら 【RustyGarden】 http://rusty-garden.lix.jp/

Category: スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: 中国福建土楼

Tags: α900  CarlZeiss JenaMC Flektogon35mmF2.4  福建土楼  中国  

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 三日目 その5

中国 福建土楼の旅 三日目 その5


-「中国福建土楼の旅はここまで」-



思いつきのような展開で日本を飛び出し、土楼を巡る3日間はあっという間だった。
同じアジアの一員である日本人だが、お隣の国の生活を見て体験することで
我々がいかに欧米のライフスタイルを基軸に生活していることか再認識させられた。

まったく違う風習や言語であってもアジア文化の大きな流れの中に我々は居る。
中国はアジア文化の本流であると同時に、多様な民族や文化が形成される巨大な多民族国家であることが非常に興味深い。
アジア文化というフォーマットの上に細分化された様々な民族風習は、貴重でありアジアの誇るべき遺産であるが、
近代化の加速につれて共産党による民族浄化ともいえるような文化破壊も現実である。

豊かな生活を求める事が決して「悪」ではないし、
より良い生活を受け入れるために古い文化を捨てるのも当然の成り行きである。
だが、誇るべきアジアの文化遺産が観光地としてでしか存続できなくなってしまうのは寂しい事でもある。
今回の旅で土楼文化の生活を直に見れたことは貴重な経験であった。

過疎化が進み、消えてゆく文化は数多くある。
そして我々日本の文化庁も、固有の文化遺産を上手に伝え残していくことに尽力を尽くしていってほしい。
観光資源としての利権しか考えないがっかり遺産はゴメンである。

今回の中国福建土楼の旅はここまで。
明日は飛行機に乗り日本での日常へと帰る。
いつになるかはわからないが、まだ訪れる事を誓いアモイ空港へと向かう。

福建土楼。本当に来て良かった。



福建土楼三日目37
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目38
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目39
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4





写真ページに移動



にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
テーマ : 旅の写真  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Tags: α900  CarlZeiss JenaMC Flektogon35mmF2.4  福建土楼  中国  

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 三日目 その4

中国 福建土楼の旅 三日目 その4


-「子供のにぎやかな声が響く土楼」-


福建土楼三日目28
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4




ふと道沿いに小さな土楼を見つける。

今回の旅では円楼を主に見てきたのだが、
四角い素朴な土楼をじっくりと見る機会は無かった。
土楼の前に車を止め、住人に立ち入りの許可を求めるとすんなりと受け入れてくれた。

土楼に入ると、住人たちがニコニコと出迎えてくれた。
カメラ機材をどっしり背負っていたため、
是非写真を撮ってくれ、と歓迎された。
巨大な有名土楼では観光客も多いため、我々のような人間は珍しい事もないが、
我々の訪問は彼らにとってはちょっとしたイベントようだった。

土楼に入ると、すぐ他の土楼とは様子が違うことに気がつく。
ここは珍しく子供が多い。
思い起こせば、土楼の旅の途中子供たちと触れ合う機会が特に無かった。
おじいさんおばあさんばかりの土楼ばかり見てきたためか、
土楼に対し「寂れた消え行く文化」というイメージが強かった。
子供のにぎやかな声が響く土楼はとても明るい気持ちにさせてくれる。

大人の脇から子供たちがちらちらとこちらを覗いている。
目が合うと恥ずかしそうに顔を隠す。
どこの世界でも子供の反応は同じだ。
しばらくすると、慣れてきたのか我々にちょっかいを掛けにくる。
こちらも負けじとカメラを向けるといっせいに逃げ出した。
だがしばらくするとまたニコニコと近づいてくる。
またカメラをむけ、「ワァァー」と同じようなやり取りをしながら遊んだ。



福建土楼三日目29
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目30
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4



一通り子供たちとはしゃぎながら撮影を終え、
この土楼の住人たちに別れを告げる。
珍しい外国人の遊び相手が居なくなるためか、少しさびしそうだ。
終始カメラを向けると恥ずかしがって逃げていた子供たちも
最後に笑顔を撮らせてくれた。

別れの際に、もう少し進んだところに綺麗な土楼がある。と住人に教えてもらった。
日もだいぶ暮れてきたため、礼を言いその場所へと急ぐ。

しばらく車を走らせるといくつか中規模の円楼が見えてくる。
お勧めの綺麗な土楼がどれなのかわからず、とりあえず目に付いた土楼を覗く。

最初に覗いた土楼はどうやら無人のようだ。
住む人も居なくなり、手入れがされなくなったため草も茂っている。
まるでお化け屋敷のような薄気味悪さを感じてしまう。
先ほどの子供たちがの声がこだまする土楼を見た後のためかより一層寂しさがこみ上げる。



福建土楼三日目31
SONY α900 SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG



無人の土楼を後にし、辺りの土楼へと足を運ぶ。



福建土楼三日目32
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目33
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目34
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4



最後に、高そうな車が止まっている土楼を見つける。
規模は中くらいだが他の土楼にくらべ、どこか小奇麗な外観だ。
どうやらこの車の持ち主はこの土楼出身者のようで、
彼は外で稼いだお金でこの土楼を保全修理し立派にリフォームしたらしい。

土楼の家庭では教育に力を入れることで有名という話を良く聞く。
政治家やビジネスにおける成功者も土楼出身者が多数存在するそうだ。
彼のような成功者がこのように地元へ恩返しする姿を見て、とても頭が下がる思いだ。



福建土楼三日目35
SONY α900 Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4

福建土楼三日目36
SONY α900 SIGMA 15mm F2.8 DIAGONAL FISHEYE




写真ページに移動



にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村
テーマ : 旅の写真  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Tags: α900  CarlZeiss JenaMC Flektogon35mmF2.4  福建土楼  中国  

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 三日目 その3

中国 福建土楼の旅 三日目 その3



-「飾らない現地の文化を感じる」-


昼食は現地の大衆食堂。
入り口早々にインパクトのある素材が並ぶ。

「なにが食べたいですか?素材を選んでください」

ガイドのさんが聞いてくる。
なるほど、あらかじめ用意されたメニューがあるわけではなく
選んだ素材で店の主人が適当に作ってくれるようだ。
見慣れない食材なども並んでいたのだが…
ここは冒険よりも安心優先で、きのこ、空芯菜、鶏肉を選ぶ。



福建土楼三日目19

福建土楼三日目18




出てきたのは炒め物でぱっと見も悪くない。
ふむ、期待通りの味。
こりゃおいしい。
炒め物の他にもお店がお勧めする豚肉のスープが出てきた。
たまにドはずれすることもあるが、基本中国の料理は日本人の口に合う。
ただ米はやっぱり日本のほうが美味いなぁ…。



福建土楼三日目20




昼食を終え、店を出発する。
さて、実はこの段階で目的の見たい土楼は見終わったのだが…
せっかくなので適当に車を走らせてもらい、
気になる場所があればそのつど停めてもらう事にした。



福建土楼三日目21



小さな村をのんびりと歩き、
気になる土楼があれば覗いて行く。



福建土楼三日目22



小さな土楼は廃墟となり、倉庫として使われている所もある。
そんな廃墟土楼にて小さな廃墟探索者を見つけた。
10才くらいだろうか。
男の子が懐中電灯をもってうろうろとしている。
そういえば、僕も小さな頃近所の廃倉庫なんかに忍び込んだなぁ。
なんて昔のことを思い出しかけたが…

いや、小さな頃というより大きくなってからのほうが忍びこn…



福建土楼三日目23



小さな村をぶらぶらと歩く。
気になる土楼を発見するたびに覗いてみる。
そんな折、住人のおじいさんと目が合う。
中を見せてもらって良いかとさんに通訳してもらうと
おじいさんは快く部屋へと案内してくれた。
直接言葉は通じないが、ニコニコとお茶を入れてくれ
こちらもニコニコとお茶を頂く。
せっかく色々と話しかけてくれているのだが
言葉が通じない事がもどかしい。
頼みの綱のさんも、実のところ殆んど言葉が通じないそうだ。
この辺りの言葉は広東語とはまったく違うらしい。

おじいさんにお茶のお礼を言い、土楼内を歩き回る。
有名どころの大きな円楼とはまた違い、
生活の香りが漂う、飾らない現地の文化を感じることが出来た。



福建土楼三日目24

福建土楼三日目25

福建土楼三日目26

福建土楼三日目27



写真ページに移動



にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村
テーマ : 旅の写真  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Tags: α900  CarlZeiss JenaMC Flektogon35mmF2.4  福建土楼  中国  

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 三日目 その2

中国 福建土楼の旅 三日目 その2



-「環を極めた楼」-


環興楼からさらに奥地の土楼へと向かう。
目指すは“環極楼”だ。
砂埃を巻き上げながら、田舎の狭い道を進んでゆく。



福建土楼三日目07



村を抜け、しばらくすると一面に青々と茂った壮大な畑が広がる。
この付近はお茶が有名なのだが、地域を支えるもう一つ重要な資源がある。
タバコの葉である。
実は、茶よりも古くから栽培されているとの事だ。
僕はタバコを吸わないが、このタバコ畑から採れた葉がどのように加工されていくのか興味が沸いた。



福建土楼三日目08

福建土楼三日目09



この福建土楼の旅で、是非訪れてみたいと強く望んでいた環極楼。
規模は小さいが、何よりも特徴的なのは極めて美しい環(わ)の造形である。
承啓楼のような大規模な土楼も見ごたえがあるが、
洗練された美しさに限っては環極楼のほうが上を行く。

そして、そのあまりにも精巧な造りのため、もう一つ他の土楼には無い特徴を持つ。
その秘密は、土楼の中央へ立つと良くわかる。
通訳のさんに言われるがまま、静まった土楼の中心で大きく手をたたいた。

パンッ!

驚くことに、叩いた手の音が見事に中心へと集約し反響する。
360度の天然サラウンドである。
あまりに精巧なため、半歩位置がずれれただけでこの現象は起きない。
今まで経験したことのない、不思議な反響音。
2万戸以上とも言われる土楼の中でも、こういった特徴をもつ土楼は指折りなのだという。

ちなみに、この音を反響させるために計算し設計したわけではなく
「結果としてそうなった」らしい。
文字通り「環を極めた楼」である。



福建土楼三日目10

福建土楼三日目11

福建土楼三日目12

福建土楼三日目13

福建土楼三日目14



反響音を堪能していると、手に何かを持って老婆がこちらへやってくる。
食べなさい、とニコリと微笑みながら採りたてのスモモを手渡してくれた。
美しい静かな土楼で、甘酸っぱいスモモを頬張る。
実に贅沢じゃないか。



福建土楼三日目16

福建土楼三日目15



周囲の村を散策すると、文化大革命の名残りがちらほら。
土楼と一族を守るため共産思想を受け入れる“ふり”をしていたそうだ。
中国の複雑な事情をこんな田舎で垣間見るとは思いもしなかった。



福建土楼三日目17


土楼の廃墟。
多くの土楼はこのように朽ちて行くのだろう。
緑が覆い茂り、蝶の舞うその空間。
土楼の果てにみた楽園だ。



写真ページに移動



にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村
テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (2)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 三日目 その1

中国 福建土楼の旅 三日目 その1



-いつその風景がなくなってしまうか、というジレンマが常にある-


目をあけたその先は見知らぬ天井。
ここが承啓楼の一室だと気づくのに一瞬の時間を要した。
古びた木の扉は、中から“つっかえ棒”で固定するだけの簡単な構造だ。
もちろん、外からは南京錠でロックするのだが。



福建土楼三日目01



朝早くに目がさめ、土楼内を散歩する。
うっすらともやがかかり、とても静かだ。
そんな中、土楼の入り口付近では肉の量り売りをしている。
土楼の住人と肉屋があれやこれやと話しながら、見る見るうちに解体されていった。



福建土楼三日目41



本日はちょっと観光ルートから外れた、飾らない素朴な土楼を見ていく。
まずは、永定客家土楼民族文化村から少し離れにある環興楼を訪ねた。



福建土楼三日目06



承啓楼ほどの規模ではないが、それでも威厳のある堂々とした出で立ちである。
このあたりはまだ観光化も進んでおらず、観光客もまったくいない。



福建土楼三日目02

福建土楼三日目42



飾り気のない古びた土楼だが、これが本来の土楼の姿だ。
田螺坑土楼群で見たカラフルなパラソルとお土産やでいっぱいの姿とは打って変わる。
とても静かだ。
入り口付近のベンチで老婆が静かにたたずんでいるのみである。
どこの国でも田舎の過疎化は深刻な様である。
この土楼でも後何年かすれば無人の廃墟になってしまうだろう。

崩壊が進み、補修もされずに放置されている土楼も多い。
古い田舎の風景というのは味のある被写体としての魅力と共に、
いつその風景がなくなってしまうか、というジレンマが常にある。
身勝手な話しだが、人の手を入れて小奇麗にされてしまうことの抵抗感は否定できない。
いつまでも残っていてほしい風景、でも下手に保存としての過度な補修は入れてほしくない。
というのは写真を撮る人間のわがままでしかないのだろう。



写真ページに移動



福建土楼三日目03

福建土楼三日目04

福建土楼三日目40

福建土楼三日目05



にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村
テーマ : 旅の写真  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 二日目 その3

中国 福建土楼の旅 二日目 その3



-彼らが差し出してくれる暖かいお茶や笑顔は、僕を優しく迎え入れてくれた-


裕昌楼を後にし、いよいよ本日の目的地である永定客家土楼民族文化村へと向かう。
途中、雨がザッと降り出した。
近くの土楼で雨宿りをしたが直ぐ止んだ。



福建土楼二日目013



さて、本日の宿泊先でもある、土楼の王様“承啓楼”へとやってきた。
とにかく巨大で立派な土楼である。
直径73メートルで4階建のこの土楼には412の部屋があり、60数世帯ほど住んでいるそうだ。
夜はこの一室を借りる事にする。



福建土楼二日目014

福建土楼二日目016

福建土楼二日目020



土楼の中は狭い通路が幾層にも重なり、調理場やお風呂などが連なる。
観光地化が進んだもっとも有名な土楼ではあるが、
お土産やもなく素朴な生活感がまだまだ残ったままである。

カメラを持ってうろうろとしているとやたら親切なおじいさんが話しかけてくる。
まったく言葉はわからないのだが、ジェスチャーでお互いにコミュニケーションをとる。
深い話は出来なくとも、大体は何とかなるものだ。
色々と親切にお風呂の使い方などをレクチャーしてくれる。
自分の部屋に招きいれ、写真などを見せてくれた。
どうやら昔ここに来た日本人の写真家に撮ってもらったものらしい。
そのほかNHKの名刺などを見せてくれた。
ニコニコとやわらかい物腰で話してくれていたのが印象に残った。

領土問題や歴史的な背景で、日本と中国は揉め事が多い。
だが、中国の都会の一部を除けば、そんな事はどうとも思っていないのかもしれない。
彼らが差し出してくれる暖かいお茶や笑顔は、僕を優しく迎え入れてくれた。



福建土楼二日目029



裏手の山を登り、土楼群を見渡す。
なんとも不思議な光景だ。
いたって普通の町並みにぽつんぽつんといくつもの土楼が点在している。
もともとは土楼が立ち並び、その周囲に町が出来たのかも知れないが。
異国の情景が夕焼けに照らし出される。



福建土楼二日目015



今夜の夕飯の豚君…。
では無いが、そこいらでフガフガと歩いている。
日本では想像できない光景だ。



福建土楼二日目017



今夜の夕飯は鶏肉。
このあたりで有名な料理だそうだ。
が、これがあまりおいしくなかった…
というか、味が無い。
ただ鳥をぶった切って揚げただけで、あとは良くわからないソースにつけてたべるのだが…
極めつけは白米。
よく刑務所なんかだと「くさい飯を食わされる」なんて言う物だが、
本当にくさかった…。
水が悪かったのだろうが。
一口食べてギブ。
中国にきてからご飯は順調だったのだが、これは無しだ。

最後の最後にガッカリしつつ、土楼の部屋でおやすみなさい。



写真ページに移動



福建土楼二日目018

福建土楼二日目019

テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 二日目 その2

中国 福建土楼の旅 二日目 その2


-「Are you Japanese?」-


さて、田螺坑土楼の村で食事を終えた後は永定土楼村へと向かう。
この辺りになってくると古い土楼があらゆるところに点在し、
茶畑の合間にポツポツと見えてくる。

先ほどの田螺坑土楼はあまりにも観光地化されてガッカリだったが
そういった観光地化された土楼はほんの一部だ。
実際には一万とも二万とも言われるほどの数が存在し、
現在においても山奥の土楼などは把握されていないそうだ。

今回の旅は、観光地化されていない無名の土楼の生活を堪能したかったので
ふと目に付いた土楼の前に車を止めてもらう。



福建土楼二日目022



まったくもって人の気配が無い…。
だが生活感はいたるところに見受けられる。
実は、土楼の多くは廃墟と化しており、
辛うじて老人が数人住んでいるというのが土楼の現状だ。
多くの若者たちは皆都会へ出稼ぎへと行ってしまったと言う。



福建土楼二日目023

福建土楼二日目024



二階へとあがると古い生活の跡があらゆる所で感じられる。
この土楼も殆んどは空き家なのだろう。



福建土楼二日目025

福建土楼二日目030



人気の無い土楼の廊下でお茶をもむ青年がいた。

「Are you Japanese?」

彼の口から英語が出てきたのは驚いた。(失礼だが…)
福建土楼の出身者は政治家や学者など多くのエリートを輩出しており
とても教育熱心な文化を持つ。
という話を思い出した。
色々と話を聞いてみたかったが、仕事が忙しそうだったので話しそびれてしまった。
「Yes. I`m Japanese!」
と答えると、ニコッと微笑んでくれた。


福建土楼二日目019

福建土楼二日目021

福建土楼二日目020






-少し残念だ。と、豊かな暮らしに浸っている僕らにそう思う資格は無いのだろう-


静かな名も無き土楼を跡にし次の目的地“裕昌楼”へと向かう。

ここは700年以上の歴史と5階建ての造りという珍しい土楼で、
地震や経年劣化で各階が大きく傾いているのが特徴だ。
割と期待値の高かった土楼なのだが…
観光地化で、4,5年前の姿とは大きく変わってしまったようである。
お土産屋がぎゅうぎゅうに詰まっているその姿を見て
一気に写真など撮る気が失せてしまった…。


福建土楼二日目026



そんなガッカリしている中、一人のおじさんが声を掛けてくる。
「うちでお茶でも飲んでいきなさい」
と、ガイドのさんが通訳してくれる。
その言葉に甘えてお茶を頂くことに…。

色々と自慢げにこの土楼の事を話してくれる。
直接その会話を理解できれば良かったのだが。
ここで生まれて、今は観光タクシーのドライバーをしているのだそうだ。
壁には家族の写真が飾ってあった。
とても幸せで楽しそうな家族写真だ。
観光地化という新しい波を彼らはどう感じているのだろう。
自らの生まれ育った住まいが、観光資源としてお金を落として行ってくれる。
これは彼らにとって生活を変えたのは事実だが、古い静かな生活を壊してしまった。
少し残念だ。と、豊かな暮らしに浸っている僕らにそう思う資格は無いのだろう。


写真ページに移動



福建土楼二日目027

福建土楼二日目028


テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 二日目 その1

中国 福建土楼の旅 二日目 その1



-極端な生活レベルの差-


いよいよ本日から永定の福建土楼群へと向かう。
あらかじめインターネットで手配しておいた運転手の林(リン)さん、
通訳ガイドの(ダン)さんとホテルのロビーで合流した。
今回はパックツアーではなく、個人で手配したガイドなのでスケジュールというスケジュールもなく
大体の方針だけ立ててぶらりぶらりと土楼を巡る。



福建土楼二日目001




高層ビルの立ち並ぶ、都会のアモイ市から高速道路で西へと向かう。
永定まではアモイ市から約200km。車で3時間程度のところだ。
写真で見たあの土楼群がこんな都会から200km離れた場所にあるというのはいささか信じられない。
日本の道路よりいくぶん広い高速道路をひたすら走り続ける。

30分ほど走ると高層ビル群は視界から消え、変わりに採石場や巨大な工場群が見えてくる。
実はこのアモイ市、経済特区という先進的な顔とは別に墓石の採石でも有名で、
日本が輸入している墓石の原料も殆んどはアモイ産だとか。

さらに進むと、さんいわく「バナナ街道」と呼ばれる道へさしかかる。
そう、とにかく広大なバナナ畑が道の両脇に広がっているのだ。
日本ではあまりなじみの無いバナナ畑。
ようやく異国情緒が沸いてくる。



福建土楼二日目003




バナナ畑を過ぎるといよいよ田舎の風景が広がりだす。
アモイの都会とは打って変わり、極端な生活レベルの差があからさまに見て取れる。



福建土楼二日目002




2時間程走っただろうか。
あらかじめインターネットで予習した情報よりも、どこか小奇麗に道が整備されている。

「2008年に福建土楼が世界遺産登録に登録されました。その際に胡錦濤国家主席の命で観光地として整備がはじまりました。」

さんの話によると、観光地化が進みだして以来いろんな事情が変わり一月単位で情報が変わるそうだ。
事実、今回の土楼撮影でも以前には無かった見学料を取られることになった。
土楼群の村に入る手前でチケットセンターに寄りチケットを買わされる。
なんだかなぁ~…。
ちなみに、チケットはセット価格のものと一個単位の価格のものがあるそうで。
永定の土楼群を一通り廻るならこのセット価格のものを購入する。
細かい値段は忘れたが、大体150元くらいだったかな…


福建土楼二日目004





-あれ?秘境は…??-


さて、最初に訪れたのは田螺坑土楼群。



福建土楼二日目005




観光地化された有名な土楼村だ。
さすが観光地化されただけあって、大型バスなどが脇に駐車されている。

…あれ?秘境は…??素朴は暮らしは…??

わいわいがやがやパシャパシャと観光客が大勢いる。
まぁ、そんなこんなでもやはり初めての土楼。
興奮が収まることはない。負けじとカメラをパシャパシャ。

一通り専用の展望台から土楼を見下ろした後、いよいよ中へ。



福建土楼二日目006




…完全に、お土産で埋もれている。

あれ?秘境…俺の…土楼…。

さすが、ユネスコ世界遺産という箔がつくとこうなってしまうのか。
商売上手(?)な中国人。
情緒などまるで気にはしない姿勢がすがすがしい。

とは言えども、鶏がその辺で歩き回ったり、よくわからない山菜が干してあったりと
素朴な雰囲気は十分楽しめる。
土楼のミニチュアが並んだ土産屋がなければ。


福建土楼二日目008




一通り見学した後でご飯だ。
運転手の林さんがお勧めだという村の中にある食堂。
メニューを見るが良くわからない。
が、漢字は大体が日本と共通なので何の食材が使われているのかはわかる。
適当にチャーハンやマーボー茄子などを注文し、
そして、店員さんが本日のお勧めという笹筍の炒め物を注文する。

店員さんがニコニコとご当地茶を注いでくれ、ゆっくりと休憩する。
永定の土楼村周辺はお茶が有名だそうで、鉄観音などの烏龍茶がおいしい。

料理は15分ほどでテーブルに並ぶ。
さてさて、お味は…。

!!

これはおいしい!
特にお勧めの笹筍と豚の炒め物は絶品で、筍は今朝がた村の藪で収穫したものだそうだ。
その他、茄子なども村の畑から採れたもので、素朴ながらおいしい。
この食堂は当たりだと確信した。



写真ページに移動



福建土楼二日目007

テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (0)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅 一日目

中国 福建土楼の旅 一日目



-チケットは必ず窓際-


ある日、インターネットでふと目にした建物に釘付けとなった。
ぽっかり開いたと筒状の巨大建造物だ。
建物内部は古い中国の生活と素朴な人々。
こんなワンダースポットがお隣の国にあるなんて…!
思いついたら直ぐ、という昔からの悪い虫がうずきだす。
気づいたらチケットを予約していた。



福建土楼一日目001



で、なんだかんだと会社の先輩と後輩を道連れに日本を飛び立つ。

僕はチケットを取る際は必ず窓際を指定する。
空からの眺めは、見慣れた国内ですら童心に戻ってわくわくしてしまう。
富士山を見下ろすなんて普段なかなか出来るものではない。
そんなこんなで、羽田空港からアモイ空港まで約3時間ほど空の旅を満喫する。



福建土楼一日目002



中国に入ってからというもの、その上空からの眺めには驚くべきものがある。
とにかく公共工事、インフラの整備がめまぐるしい。
高速道路や土地の整備など、広大な大地に発展の兆しが手に取るようにわかる。
新聞やニュースで目にする中国の経済発展というのも、
あながち大げさではないという実感が沸く。



福建土楼一日目006




-歴史と成り立ちを知ってこそ本来の価値を認識できる-


さて、早速現地に到着したので土楼群へいざ!
…と、言いたいところだが
実は「三泊四日、初日はパックツアー付き」という格安チケットを購入したため
一日目は嫌々…とまでは行かなくともぼんやりとパックツアーに付き合うことにする。
(※当然ながらツアーには買い物も含まれており、なんだかんだで高いお茶を買わされる)

空港でツアー名の書かれたプラカードを持つガイドさんを見つける。
林(リン)さんという日本語ぺらぺらの中国人ガイドさんだ。
初日は林さんにアモイの有名な観光スポット「南普陀寺」を案内してもらう。


福建土楼一日目003


福建土楼一日目004



アモイといえばこの南普陀寺観光という事で、中国各地からの観光客は多い。
日本で言うところの東大寺や清水寺といったところか。
確かに荘厳な感じでとても美しい建築なのだが…
この手の宗教施設はなにぶんその歴史的知識や前提知識がないと何が凄いのか良くわからない。
あらかじめある程度の知識を入れておくべきであった。
まぁ、ビジュアルとして十分堪能できるのは確かだが、やはり歴史と成り立ちを知ってこそ本来の価値を認識できるのだろう。



福建土楼一日目011



次にやってきたのは「胡里山砲台」。
アヘン戦争以降の中国の軍事近代化にともないドイツから購入した超巨大砲台が目玉だ。
砲口の直径は28センチ、砲身の全長は13.96メートル。
射程距離が6040mというモンスター砲台だ。
試射で2発、日本艦隊への1発が全てで、合計わずか3発だったそうだ。

ちなみに、先の海には台湾領である金門島が見える。
「台湾はもともと中国の福建省でした」
とつぶやく林さん。
数多くの領土問題を抱える中国。
観光ツアーを通じて複雑な緊張感を感じた。


福建土楼一日目005




-意外にもなじみあるいつもの中華-


旅の楽しみに欠かせないのは食事。
日本人には比較的なじみのある中華だが、本場の味はどうだろう。
日本で食べる外食は、本場より日本人向けにカスタマイズされてたりするものだが…
意外にもなじみあるいつもの中華だ。
特に独特の癖があるわけでもなく、特別な驚きがあるわけでもなく。
無難にまずまずのおいしさを楽しんだ。
(※以前、上海で食べたツアー客用の宮廷料理は微妙だったが…)
中華炒めにチャーハンなどなど、特に海苔のスープは絶品だった。

一つだけ大きく違うのは「価格」。
全員で日本で食べる一人分の料金くらいだろう…。
といっても、もっと現地人が多く通う田舎の店ならさらに1/10程度といったところか。


いよいよ明日は永定の福建土楼群へと向かう。
ガイドの林さんとはここでお別れだ。

写真ページに移動


福建土楼一日目007




福建土楼一日目008




福建土楼一日目009




福建土楼一日目010


テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

Category: 中国福建土楼

Comment (1)  Trackback (0)

中国 福建土楼の旅01

中国 福建土楼

福建土楼001

中国福建省にある奇建築物、福建土楼の撮影に行ってきました。

不思議な巨大な円筒状の建物。
実は、一族が暮らす一つの集合住宅で客家と呼ばれる人たちが住んでいます。
客家とは“余所者”という意味で、かつて華北に住んでいた漢族が戦乱に追われ南下した一族の末裔の事。
そんな客家の人々が暮らすため、別名“客家土楼”とも呼ばれています。


福建土楼002
“土楼の王様”と呼ばれる永定県最大級の土楼「承啓楼」

福建省にはこの客家土楼が1万とも2万とも存在し、今でもその生活は数百年前からの素朴な暮らしを続けています。


福建土楼003

なぜこのように一族が一つの大きな住宅に住んでいるのか。
それは、幾度とも巻き起こる戦乱、盗賊などから身を守るための城壁として機能していました。

この福建土楼、世界遺産登録され観光地化の波が押し寄せています。
一部の有名な土楼を除けばまだまだ素朴な暮らしが残っていますが、
若者は便利な都会に移り住み、昔からの生活をまもる年寄りばかりとなりその多くは廃墟となっているのが現状です。
あと20年ほどすれば観光地化された土楼しか残っていないかもしれません。
そんな、今ある土楼の生活を撮影してきました。

サイトへ移動


ちなみに…
WebサイトRustyGardenをリニューアル更新しました。
廃墟の紹介ページ、というより個人的なポートフォリオサイトという趣旨に変更しましたが
これからもよろしくお願いいたします。
テーマ : 写真日記  ジャンル : 写真

プロフィール

浅井 寛司

Author:浅井 寛司
錆園-サビノソノ- へようこそ。
当blogでは浅井が撮影した旅の写真、鉱山跡、廃墟などを紹介します。

RustyGardenはこちら。

関連するタグ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

1234567891011121314151617181920212223242526272829303105 2017
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。